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La Péri

¥30,000($190.77)

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SAKEME: WISP
ESPRIT
TOME V — APRÈS L’ÉCHO
La Péri《ラ・ペリ》

「ペリ」とは、ペルシア神話に登場する妖精です。

不老不死の花を求めて旅を続ける王子イスカンデルは、ついにその花を手にしたペリを見つけます。しかし彼女は王子が眠るわずかな隙に花を取り返し、光とともに天へ消えていきます。王子の手には何も残りません。手を伸ばいても届かないもの、美しさは所有した瞬間に失われるもの――《ラ・ペリ》は、その儚い真理を描いた幻想譚です。

1911年に完成したこの作品は、ポール・デュカスが自身で台本を書いたバレエ音楽です。《魔法使いの弟子》で知られるデュカスは、生涯に残した作品数が極めて少なく、その多くを自ら破棄したことで知られています。《ラ・ペリ》は、そうした厳格な自己批評を経た晩年の代表作であり、精緻な管弦楽法の到達点ともいえる作品です。

音楽は終始、現実と幻想の境界を漂います。重厚な和声の上に浮かび上がる旋律は絶えず姿を変え、きらめく管弦楽の色彩は、触れた瞬間に消えてしまう光のように揺らぎ続けます。劇的な場面でさえ力強さを誇示することはなく、繊細な音色の重なりによって幻想世界が形づくられていきます。その緻密なオーケストレーションは、ラヴェルにも比肩すると評されるほど精巧であり、20世紀フランス管弦楽法の頂点の一つとされています。

《APRÈS L’ÉCHO》において、《ラ・ペリ》が描くのは、手にしたはずのものを所有できないという逆説です。イスカンデルが花を掴んだ瞬間にも、それは彼のものにはならず、ペリとともに彼の手を離れていく。美しいものを留めようとするほど、その本質から遠ざかってしまうのかもしれません。最後に残されるのは花でもペリでもなく、確かに触れたという感覚だけ。《ラ・ペリ》は、所有することと、心に残ることは同じではないと告げています。

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size: F4 (333 × 242mm)
W-048

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