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Gaspard de la nuit - I. Ondine

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2026年7月25日 20:00 から販売

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SAKEME: WISP
ESPRIT
TOME III — CORRESPONDANCES OBSCURES
Gaspard de la nuit - I. Ondine《オンディーヌ》

水の精オンディーヌは、窓辺に現れ、人間を水底の王国へ誘います。アロイジウス・ベルトランの散文詩に描かれているのは、単なる幻想的な精霊ではありません。彼女は、現実の外にある美しい世界への誘惑そのものです。水は透明でありながら深く、光を映しながら底知れない闇を隠しています。オンディーヌの歌声もまた、美しさと危うさを同時に帯び、聴く者を現実から引き離そうとします。

ラヴェルはこの誘惑を、絶えず揺れ動く音の層によって描きました。右手の細やかなアルペッジョは水面のきらめきを思わせますが、それは単なる描写ではありません。音は流れ、反射し、形を変えながら、聴き手を安定した地上から遠ざけていきます。その上に浮かび上がる旋律は、オンディーヌの声のように甘くしなやかでありながら、決して完全には捉えることができません。

1908年に作曲された《夜のガスパール》の第1曲として、この作品は組曲全体の入口に置かれています。ここで示されるのは、幻想が現実へ静かに入り込む瞬間です。和声は明確な安定を避け、光の角度によって色を変える水のように移ろいます。高度な技巧は水の動きを装飾するためではなく、現実と夢想の境界を曖昧にするために用いられています。

オンディーヌの誘いは最終的に拒まれます。しかし音楽は、拒絶の後にもなお、水の気配を残し続けます。手の届かない世界の美しさ、そこへ導かれることへの恐れ、そして失われた誘惑の余韻。ラヴェルはそれらを一つの水の運動として結晶させました。この曲に響いているのは、水の精の物語ではなく、現実の外へ惹かれてしまう人間の心そのものです。

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size: SM (227 × 158mm)

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