Cinq poèmes de Baudelaire - V. La Mort des amants
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SAKEME: WISP
ESPRIT
TOME III — CORRESPONDANCES OBSCURES
Cinq poèmes de Baudelaire - V. La Mort des amants《恋人たちの死》
愛し合う二人にとって、死は終焉ではなく完成です。静かな部屋、柔らかな光、満ち足りた空気。その穏やかな情景の中で、魂は肉体の制約から解き放たれ、この世では得られなかった完全な結びつきへ導かれます。死は恐怖ではなく、愛が永遠へ至るための最後の扉として描かれています。
『悪の華』において、死は絶望だけを意味するものではありません。有限の生を超え、理想へ近づくための契機でもあります。この詩には悲劇的な叫びはありません。あるのは、愛は肉体とともに消えるものではなく、死によって初めて完全な姿を得るという静かな確信です。官能はここで浄化され、永遠への希求へと変わっていきます。
歌曲集の終曲として、ドビュッシーは壮大な劇性ではなく、安息へ向かう音楽を選びました。旋律は祈りのようにゆるやかな弧を描き、ピアノは柔らかな和声で声を包み込みます。緊張は急激に解決されるのではなく、少しずつほどけていき、音楽全体が静かな終着点へ向かって沈んでいきます。
この曲で、五つの歌曲は一つの精神的な円環を閉じます。記憶にはじまり、世界との照応、理想への憧れ、人生の受容を経て、最後に現れるのは永遠への静かなまなざしです。ボードレールが詩に託した死による完成は、ドビュッシーの音楽の中で、深い安息を帯びた終曲として結実しています。
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size: SM (227 × 158mm)
