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Trois poèmes de Mallarmé - II. Placet futile

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2026年8月1日 20:00 から販売

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SAKEME: WISP
ESPRIT
TOME II — SANS NOM
Trois poèmes de Mallarmé - II. Placet futile《むなしい願い》

宮廷詩の優雅な身振りをまといながら、この詩に託されているのは成就する恋ではありません。語り手は願いを差し出すように振る舞いますが、その願いが最初から届かないものであることを知っています。華やかな言葉、洗練された形式、軽やかな調子の背後には、叶わぬものをあえて美しい儀礼として捧げる、マラルメ特有の距離感があります。

ここでの恋愛は、具体的な相手へ向かう感情というより、手の届かないものを前にした精神の姿勢として描かれています。願いは実現されるためではなく、言葉として磨き上げられるために存在します。空しさは失敗ではありません。むしろ、届かないことによって言葉はより精緻になり、現実から離れた美の形式へと変わっていきます。

ラヴェルは、この詩の持つ軽やかな装飾性と、その奥にある空虚を、きわめて細密な音楽によって捉えました。声の旋律は感情を直接訴えず、洗練された語り口を保ちながら、言葉の輪郭を慎重になぞります。ピアノは伴奏というより、声と同じ精度で組み上げられた室内楽的な声部として働きます。和声は優雅な表面を保ちながら安易な安定を避け、願いが宙に差し出されたまま留まり続ける感覚を生み出しています。

この歌曲の美しさは、感情の強さではなく、感情が形式へと変えられていく過程にあります。叶わない願いは嘆きとして響くのではなく、精巧に磨かれた音の配置として示されます。《マラルメによる3つの詩》の中で、この曲は最も軽やかに見えながら、言葉と音を結晶のように扱うラヴェルの美学を、最も鋭く浮かび上がらせています。

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size: S0 (180 × 180mm)

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